筆を産地で大きく大別すると、「唐筆」と「和筆」に分けられます。
唐筆
・中国で作られた筆
・筆先の3分の1だけ墨をつけて使う
和筆
・日本国内で作られた筆で、和筆の中でも関西で作られる「固め筆」と東京・新潟・仙台などで作られる「さばき筆」に大別されます
→「固め筆」は、筆先の半分から3分の2を崩して使います
→「さばき筆」は、軸際まで墨をつけて使用します
関西は、雅の文化、仮名などが主体となり、筆製造の元となりました。
関東などでは、漢字の文化(商業や寺子屋など)、商いなどの商業用として筆製造法が発達したと言われています。
日本の文化は、仏教の伝来と共に漢字から始まり、そこからカタカナに、そして仮名が完成し、日本の文章の「漢字仮名混じり」の完成を見ることとなったのです。